由利本荘市内を流れる子吉川の下流域に架かる「由利橋」です。「ゆりきょう」の愛称で親しまれてはいるのですが、橋には「ゆりはし」と書かれていますので、いつの間にか人々の間でそう言う呼び名に変わってしまったようです。
昭和一桁生まれの由利橋、完成から80年近くの歳月が経っており、かなりの老朽化している様子、ということで、現在、架け替えに向けた工事が着々と進められています。
まあ、かなり以前から架け替えの話がありましたので、塗り替えもせず放置されていたのでここまでさびさびになったのかと・・・、これも架け替えのための市の演出ということですかね(笑)。
併設して建設中の仮設橋が3月末に完成予定だそうでして、その後、3年間かけて新しい橋が造られる計画のようです。
この仮設橋の建設費だけで3億円近くの予算が使われているとか聞くと、そんなことはせずに、橋の位置を少しずらして新しい橋を造ればと思うのですが、ずらすことは物理的にできないとつっぱねたようです。
市街地の再開発ということで、この付近を大胆に再区画整備しているのだから、できなくはないとは思うのですが、できるだけ多くの予算を使うことが良い政策としているのが由利本荘市なので、仮設橋を造らずに済む手法なんて検討せずにつっぱねたのかと・・・(笑)。
仮設橋に血税をつぎ込むのであれば、その予算で作年封鎖された「二十六木橋」の架け替えを行った方が市民のためになるのではとも考えるのであります。
さて、新しい橋、市は新しいランドマークとしての効果を目指すそうでして、そのために40億円もの血税を投入して建設するそうです。旧本荘市時代には、建設費は20億円と言っていたのが、いつのまにやら倍の40億円に膨れ上がっています。
合併特例債を使ったいかさまマジックで、利権関係者への分配金を増やしたようです。仮設橋が3億円弱ですから、100年使える橋をと言っても、新しい橋への40億円をつぎ込みすぎだと考えるのです。
由利橋の架け替え、文化複合施設の建設、ケーブルTVの敷設、これら全て合併特例債事業なのですが、合わせて200億円を軽く超える血税が投入されているので、人口が9万人にも満たなく、人が減り続けている市としては規模が大きすぎる事業かと思うのであります。将来への負担、とてつもない重しになりそうです。
ランドマークねえ!?、全国どこにでもあるような都会的な橋をここに造っても、誰もこの橋を目当てには集まってこないかと思います。そもそも由利橋は長年生活に密着した橋、派手なデザインよりも、昔ながらの面影を残すデザインにした方が市民に愛されるような気がします。
どうせ、40億円使うのならば、最小限の予算で、その昔、北前船が寄港していた頃の雰囲気を醸し出すデザインの新しい橋を造り、残りの予算でかつての蔵の街の雰囲気を再現した方が人が集まるのではと思うのですが!?
「都市」と書いて「まち」と読ませていますが、昔ながらの町並みを残すことを忘れ、大都会を追い求めて町並みを下手に改造し、色々なものを失っていったことをまだ反省しないの?とも思うのです。
ということで、旧市街地、整備されきれいにはなっていくのですが、現在の未曾有の金融・経済危機に対する市の無策をぶりを考えると、3年後は立派な橋と文化ホール、図書館があり、ケーブルTVが網羅されていても、そこには住む人がいない寂しい街にとなっているのかなあと想像するのであります。
お隣のにかほ市は財政難の折り、合併に伴い計画していた文化会館の建設を凍結したとか、由利本荘市議会のメンバーの中には、このような真っ当な予算感覚を持った議員はいないのかと・・・
由利橋は生活に密着した建造物、必要以上の多額の費用をかけてランドマーク化なんてしなくても良い、それよりも今の経済危機を乗り越え、市民がここで暮らして行くための政策をして欲しい、風景にとけ込んでいる今の由利橋を見ながらそう思うのであります。