美しい田園風景
毎年GWが終わることろから田植えが始まり、5月の半ばごろにはそのピークを迎えるわけでして、ちょうど田植えが終わった今の時期は、写真のような長閑な田園風景を見ることができるのであります。
水が張られ苗が植えられた田んぼは、水が澄んでいると、鏡のような役割をするので、風景が写り込み、この時期にしか見られない光景を提供してくれます。鳥海山が映し出された風景、とてもきれいですね。
写真の列車は「おばこ号」の愛称で親しまれている由利高原鉄道、で、列車と一緒に写っているのは、「曲沢」という駅です。駅と言ってもバスの停留所のような感じの無人駅でして、かろうじて雨風をしのげる駅舎があるぐらいな駅でして、このような田んぼの真ん中にポツリとある駅、全国でも珍しいのでは、なんて想像したりもしています。
駅に通じる道路は人しか歩けない道路でして、車で駅舎の目の前まで駆け付けることもできないぐらい田んぼに馴染んだ駅舎ということなので、田園風景にとけ込んでいて写真を撮るとそれなりに絵になるんだなあと、思っております。
さて、写真を撮りに行ったとき、田んぼの様子を見に来る農家の方々と出会うわけなのですが、出会うのは皆、ご年配の方々でして、農業の高齢化と後継者不足を肌身に感じるわけですね。
水が張られる田んぼも、年々減少しており、そのうちこの田園風景も幻になるのでは、と危惧するのであります。
おばこ号も年々赤字が続いているので、秋田内陸線の存続問題の次には、こちらにスポットが当たるものと考えられますので、田園と鉄道の消失が同時に起こるのでは、ということも想像できるわけです。
鉄道は地域の足として残すべきという意見が根強いのでそうは簡単には無くならないかと思いますが、足が衰えた高齢者の交通手段として決められたところしか走れない鉄道が、本当にふさわしものかを考えると、存続するのかは?ですかね。
そんな話はさておき、田植えを終えた田園をおばこ号で走ると、水辺の中を鉄道が走っているような感じになり、鳥海山の美しい眺めも楽しめることもあり、この時期、由利高原鉄道の旅をするのも一考かと思うのです。
もっとこの魅力を全国に発信し、鉄道利用の掘り起こしをしても良いかと思うのですが、PR不足と感じるのは私だけなのでしょうかねえ?
この田園風景、無くしたくない秋田の光景の一つです。
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コメント
鉄道と鳥海山、素敵な写真ですね。
一度は狙ってみたい組み合わせです。
GWに仁賀保~象潟にかけて鏡鳥海を探して撮りに行きましたが、強風で思うような写真が撮れませんでした。秋田へ多くの人を呼ぶには、首都圏から日帰り圏内でないと厳しいような気がします。どうしても宿泊となると、出費が増しますからね。空路でないと、温泉に入るだけで終わってしまいます。
投稿: ひろ | 2008/05/26 11:22
ひろさんへ
賞賛ありがとうございます。
天気が良ければ、誰でも撮れる写真だとは思うのですが、天気が良い日にちょうど来れるかと言えば、日本海側は気まぐれな天気なので、難しいですよね。
宿泊してでも行きたいと思わせるぐらい、魅力的な情報を発信しなければと考えています。
投稿: arube | 2008/05/26 19:41
先日、矢島線に乗ってみました。そのときにこの駅が(40年前とちがって)新しくできたものであることに気付きました。
その後、R108を通るたびにここに車を寄せてみようと思いながらもつい果たせずにいたところでした。
自動車では近づくことができないんですか。
その方が田園風景をこわさずに済むのでいいかなあ。
投稿: 653 | 2008/06/01 05:00
653さんへ
駅舎に入るには、近くの道路に車を止めて、少し歩くという感じですね。
田んぼを壊さずに造るとすれば、この形しかなかったのかなあと思います。
投稿: arube | 2008/06/01 06:49
初めまして。
毎日放送のプレバト!!というバラエティー番組を担当しております、ビーダッシュの大平と申します。
プレバト!!という番組の企画の1つとして、芸能人に俳句を詠んでもらうというものがあります。
放送日が5月の中旬という事で、「田植え」お題にしようかなと考えており、現在お題写真になりそうな写真を探している状況です。
そこで、いろいろと検索しておりましたら、田と電車と鳥海山がきれいな写真を見まして、ご連絡させて頂きました。
まだ、確実にお題となるかどうかはわかりませんが、ぜひ使用させて頂ければと思います。
もし、少しでも興味を持っていただけましたら、下記のアドレスにご連絡いただけると嬉しく思います。
何卒、宜しくお願い致します。
番組制作会社㈱ビーダッシュ
大平唯加
yktkmt101126@yahoo.co.jp
03-6436-5391
投稿: 大平唯加 | 2015/04/17 22:37