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奇形ブナの森

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今日も引続き、中島台レクリエーションの森(にかほ市)の話題です。

昨日の「あがりこ大王」の代表されるように、この森は、日本でも珍しい奇形ブナの群生地として知られていまして、この写真は、「燭台」とよばれている奇形ブナの木です。
西洋のローソク台に似ているということで、こう呼ばれるようになったそうですが、ニンフ(森の妖精)が腰掛ける場所と言う意味で、「ニンフの腰掛」とも呼ばれています。

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奇形なブナが多い理由の一つとして、戦後間もない頃までは、薪としての燃料や炭の原料として木を伐っていたことがあるそうでして、冬場は、降り積もった雪から顔を出している部分を伐るので、木の途中が膨らみ変形しているのは、その影響だと言われています。

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でも、伐採によるものではないと思われる形もあり、過去にこの木に何の事件があり、真っすぐに伸びるはずが、こんな変形をしたのだろうと、思わず想像するのですが、自然界のことなので、人間のちょっとした想像では答えはでないのであります。

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散策路の周辺には、奇形が有名になっているものがいくつかあるのですが、これもその一つで、枝にできたコブが、乳飲み子を抱えているようにみえるブナであります。

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中には、根元から、これで良く育っているなあと思うような変形をしているブナや樹皮だけで生き延びているように見えるブナなんてのもあり、木の生命力の強さには驚かされますね。

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ブナの実は毎年できるのですが、5年に一度というサイクルで、大量に実を付けるそうでして、これは、熊やその他小動物たちなどが餌として食べ尽くすことから、身を守るためなんだそうです。
ブナの生き残りをかけた戦術ですね。この日も新しい芽が出ているのを見つけました。

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新しく芽生えたブナの木は、成長をしたくても、成木が生い茂っていることにより、日が当たらず、生育が良くないそうですが、寿命や自然災害により大きな木が倒れた場所は、日当たりが良くなるので、その時はチャンスとばかり、次の世代のブナの木の成長が促進されるそうです。
一方で、倒れた木は、菌類により分解され、役目を終え土へと返るわけでして、森を散策していると、そんな自然の摂理を目の当たりにするのであります。

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ここは、大自然の博物館と言われるだけあって、森を歩いていると当然ブナだけでなく、他に様々な木に出会うわけですが、この日は所々で、山ツツジの花が咲いていて、きれいな紫色が印象的でした。
赤川という川と散策路が並行に流れている部分もあり、川のせせらぎと鳥のさえずりを楽しむこともできます。

この豊かな、ブナの広葉樹の森があるので、その腐葉土層を流れる伏流水が豊富な栄養を日本海に運ぶので、おいしい名物の岩カキやその他魚介類が育つという、海の幸の恵みを享受できるわけですね。

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でも、この森の一部には、杉の人工林が見られるように、ブナの木なんて役に立たない、不用だから、伐採して、金になる杉に変えろ、という愚かな政策がかつてあったわけですね。この森が無くなると、海に魚もいなくなるということ、しっかりと後世に伝え、大自然ごと、後世に残したいと、森を見ながらそう思いました。

その気になり、お金をかければ、秋田の都会のような施設を造ることは可能なのですが、どんなにお金があっても大都会のど真ん中に、このブナの森は造れないわけでして、そう考えると、秋田には何も無いなんて良く言いますが、世界に誇れるすごいものがあるということに気が付くのであります。

繰り返しになりますが、ここで見ることのできる自然のすごさ、写真と文章では表現しきれないので、まだの方は、ここにしかない貴重な水を育む不思議な森を見に来てください。

夏場の木々が生い茂り、森が薄暗いときよりも、新緑の頃の方が散策しやすそうです。くれぐれもマナーには気を配りましょうね、木に名前が刻まれているのを見つけたのですが、このようなのを見るととても悲しくなりますね。

中島台レクリエーションの森
にかほ市象潟町横岡字中島台
問合せ先
にかほ市 産業部 観光課
TEL : 0184-38-4305

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