天鷺遊園の閉鎖?
由利本荘市岩城町にある遊園地「天鷺遊園ファミリーランド」です。冬季期間ということで只今休園中、外から見た写真となりました。休園中ということを考慮しても、楽しそうには見えない魅力に欠ける施設になったなあという思いがする施設であります。
開設から20年近く経過、その間、遊具が老朽化してもろくにメンテナンスすることはなく、休止中の遊具が増える一方、いつのまにか市民にも忘れられた存在となった施設です。
私も遊ぶ場所として普段ここを思い浮かべることはまずありませんね。
天鷺郷全体そのものが魅力に欠けるように見えるのですが、遊園地の老朽化はそれに拍車をかけているというところでしょうか?
というわけでして、どうしようもないこの遊園地、今後どうするのかなあとは議会のやり取りを気にはかけていたのですが、ようやくこの度、市が今年度で廃止をするという結論を出しました。
で、めでたしめでたし、ではなく、これって、お~い、高速道路を起爆剤にここを再生するって張り切っていたのはウソだったの!、と思わずつっこみを入れたくなる急展開なニュースなんですけど・・・
だって、計画を180°方向転換したのですからねえ。
2006年3月に発行された由利本荘市総合発展計画の中の主要事業の項目に「天鷺郷施設整備計画」というのが盛り込まれており、高速道路開通にあわせて再整備するんだと市は言っていたんですよ。
現在、予算の策定にあわせて廃止案が検討されているそうでして、3月度の市議会で承認可決されれば、そのままここは閉鎖ということになる予定だそうです。
合わせて発表していたスキー場の閉鎖については、地元関係者から猛反発をくらったので、閉鎖を先延ばしすることにしたようですが、ここの廃止には特に反対者がいないようなので、そのまま閉鎖が決定するのかなあと思っております。
議会では、当て込んでいた国の補助金、修繕という名目には出さないと言われたので、再建案が暗礁に乗り上げたというのが、作年前半の段階で議論ですね。
だったら、作年のその時点で、さっさと廃止を決めていれば、冬季休園前にさよならイベントぐらいできたはずなのに、タイミングが悪いなあと感じるわけであります。
このままひっそりと冬季休園のまま廃止なんてのは、長年あった施設としてはあまりにも寂しすぎる最後かと・・・
そう言えば、作年、市議会で入り口直ぐにある時計が壊れたままだと指摘され、10年以上壊れたまままだった時計を修理したというのが話題になっていましたね。でも、ここを閉鎖するのであれば、ムダ金を使うことになっただけなので、修理を実行したというのは軽率だったのでは?なんて言いたくもなりますけど、修理を要求した市議の方、ぜひポケットマネーで修理代補填ということで、市へ返金をお願いしますね。
もともと総合発展計画の中にある「天鷺郷施設整備計画」がどのような内容だったのかは知らないのですが、天鷺村もしょぼい状態、天鷺遊園は廃止なので、今後は、何をどうして、待望の高速道路を活用し、ここへ人を呼び寄せる考えなのかぜひ知りたいものですね。
まあ由利本荘市のことだから、計画があるだけで、内容は未定というところなのでしょうけどね(笑)。
さて、市の方は、天鷺遊園だけでなく、市内にある4つの市営スキー場のうち今年度で、3つを廃止するという方針、そして、南由利原にある青少年旅行村も営業期間を短縮するということも提案、これらは、財政難ということで、どこにでもよくある福利厚生施設の切捨てから着手したということなのでしょう。
でもスキー場整備事業も青少年旅行村整備事業も先の総合発展計画の中に盛り込まれていたのでは?
この総合発展計画、平成17年~26年までの長期計画で策定されていたのですから、わずか2年で計画変更ということは、長期的な視野で市の行政を行なおうと策定したわけではなく、頭に浮かんだ事業内容をそのまま列記しただけの、中身のない計画であったということがバレバレであります。
それとも、整備というのは廃止をして更地にし、緑化するという計画だったのでしょうか?(笑)
でもまあ施設を閉鎖、縮小する一方で、必須ではないはずのケーブルTV網事業は着々と進められており、市民には意図が見えてこない旧本荘市内の市街地の再開発にも莫大なお金を注いでいます。さらにその上、病院跡地に文化複合施設をこれまた巨額の予算を投じて建設しようと計画をしている、おまけに、市庁舎も移転新規建設を計画しているなど、大型公共事業が目白押しであります。
一市民として、市のやっていることは、予算を節約したいのか、それとも借金を増やし、財政を圧迫したいのか、理解に苦しむのであります。
実質公債費比率も18%強では物足りないということで、これを22%~23%ぐらいに引き上げたいと市の方は言っておりまして、市の借金が1200億円以上あることも考えると正常な感覚をもっている人が市の将来を描いて、事業を推進しているとは思えない状況であります。
新しい道路ができれば、地域の活性化が起こり、にぎわいが創出されると言いながら、にぎわいの場となりうるはず施設を活用しないで、閉鎖するというのはなぜなのでしょうかねえ?
高速道路を車を走らせて由利本荘市へ来た方々はどこへ集客するのか、見えてきませんね。そのうち建てられる新しい市役所に見学に来てくださいということでしょうかねえ?(笑)
こんなアホな計画を市が実行している間に、若者はどんどん流出しているので、人口の減少が止まりません。県内の若者にどこに就職したいかという問い掛けをしたところ、県外にというのが多かったことを考えると、今後歯止めがかかるとはとても思えません。
やりたい仕事がない、結婚して子どもを設けようとしても、産科医が不足している、子どもの病気を診て欲しくても小児科医もいない、その前に自分自身の病気を診てもらえる環境が無い、子どもと近場で遊びたくてもレクレーション施設が無い、あっても老朽化していて安心して遊べないのでは、若者が故郷を見捨てて逃げ出すのは無理はありませんね。
このまま、計画通りに市の事業が進められれば、10年後には、高速道路や立派な箱もの施設があってもそれを利用する人はいない、市のどこに行っても限界集落だらけ、そして借金で財政破綻、そんな最悪のシナリオが現実の世界になりそうです。
3月の定例市議会、ぜひ、全ての公共事業計画を白紙に戻し、将来のためにどのような予算の使い方をするのが、市民が暮らしやすい市になり、真のにぎわいが創出されるのかを徹底的に議論して欲しいかと切に願っております。
そもそも由利本荘市総合発展計画が、今の時点で、頓挫しているわけですからねえ・・・
このまま公共事業を乱発していると、夕張市と同じ轍を踏むことになると思うのは考えすぎなのでしょうか?
ということで、天鷺遊園の廃止の話を聞いて感じたことを綴ってみました。
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コメント
いつも楽しく拝見しております。
停滞いや低迷する地方の情勢が伝わってくる内容ですね。地方で問題なのは雇用の場が無いことが一番の問題だと思います。高速道路や箱物が先か真剣な雇用対策が先か一概には言えないところがあるかと思いますが、個人的には観光、農業、高速道路といった政策ではなく他の産業をしっかり根付かせる政策が必要なのではと考えます。秋田県は学力がトップで県立大学や国際教養大学がありますが、学んだことを活かせる職場がありません。いつまで経っても人材流出県のままではないでしょうか。県内の高等教育期間には秋田発のベンチャーの創出や秋田の活性化に向けた研究を望むところです。話は変わりますが、秋田内陸線は内陸線の路線を利用して、大館から湯沢あたりまで特急を走らせることは出来ないのでしょうか。こんなことが出来れば新たな交流やニーズが見出せるのではないでしょうか。また、夢のような話ですが、山形、秋田の鳥海山麓を一周できる鉄道網の整備をしてこれらの地域をひとつの経済圏として発展させていくようなアイデアを誰か語ってくれたらなあと思います。まあ、あくまで夢ですが。
投稿 匿名希望 | 2008年2月17日 (日) 11:56
暗澹とする話題ですねぇ。
こうなると、高速道路は本荘をスルーさせる為に作ったとしか思えません。
投稿 negoo | 2008年2月17日 (日) 12:58
arubeさんの記事にはいつも秋田をどうにかしなければという思いが流れていて共感を覚えます。
今回は、特にその思いが強く綴られており、系統立った施策を持たない地方自治のいい加減さには、由利本荘市に限らず秋田県全体にも言えることであり、怒りを通り越して呆れるばかりです。
しかしながら、こういった問題は大都市圏を除けば全国的な問題です。もはや地方の問題と言うよりも、国の施策を問う段階ではないかと思います。
金も無い、人もいない、働き場も無い、だから若者は定着しないでは、どんな知恵を出し合っても悲観的な結論しか出てこないように思います。
もっと明確に言うなら、極論かも知れませんが、私が最近まで支持してきましたが、もはや現政権を変えるしかないとさえ思っています。
投稿 じゃんご | 2008年2月17日 (日) 18:31
匿名希望さんへ
ご愛読、コメントありがとうございます。
色々な上場がネットで流れている世の中、雇用がだけでなく、色々なことを考えると、若い人たちが、秋田に固守しなくなるのも無理がないのかもしれません。
歴代の首長が、秋田の将来像を描くよりも、自分達の利権の保護に傾倒したいたのですから、この流れを変えるのは困難化と・・・
行政には頼れないので、これからの人たちが、秋田をどうしたいのか、声を大にして動くしかないのかなあと、考えています。
投稿 arube | 2008年2月17日 (日) 20:15
negooさんへ
新規公共事業投資が優先であり、市民レベルの意見を無視した結果ですね。
他県でも良くある高速道路による空洞化現象が由利本荘市に再現されたと言う事なのかなあと・・・
投稿 arube | 2008年2月17日 (日) 20:20
じゃんごさんへ
未だ道路特定財源に政府が固守しているように、特定の金の流れがこの国を終わらせようとしているように感じています。
地方が変わるためには、中央政府が金を集めひも付きで、地方へ金を渡すという仕組みを変え、地方独自で特色を活かした行政を思うように出来ることが重要化と思っています。
民主主義国家なので、体制を変えることが出来るはずなのですがねえ・・・
投稿 arube | 2008年2月17日 (日) 20:34
おばんです☆
天鷺遊園は私の幼い頃の思い出の場所なので
なくなるのはとっても寂しいです。。。
昔は日曜日に行くとすごくたくさんの親子連れで賑わっていて、なんとかスライダーとか観覧車とか、
珍しい遊具もあってとっても大好きな場所でした。
おととし友達と「天鷺遊園って分かる??」っていう話の流れから、車で久しぶりに行ってみました。
小学生の夏休み中にも関わらず貸切状態、、、
あったはずの遊具はもぬけの殻。
なんとかスライダーも禁止の張り紙。
忍者屋敷みたいなのに入ったのですが、
床が抜けるんじゃないかという恐怖が・・・笑
本当にがっかりしました。さびれた感じがなんだか
寂しかったです。
本当に、どうにかならないかな。。
天鷺遊園とかお城とか、環境自体は良さそうなのに。工夫次第ではあそこが新たなレジャー施設になれそうな可能性が見えるだけに、もったいないです。高速道路に振り回されず、市や街の活性化を念頭におき、着眼するところを見失わないでほしいですね。
投稿 つくだ煮屋 | 2008年2月17日 (日) 21:25
そういえば本荘市役所とは数年前に大喧嘩をしたことがありました。市長選挙のちょっと前でした。
とある事業をミエミエのやり方で市のお偉いさんと仲の良い業者に廻そうとしたんで、どういうつもりだ?と怒鳴り込んだんですが、支所長がスゴイ抜け作でひっくり返りそうになりました。
普通はそういう癒着構造をお役人が認める事は無くて、有り得ない嘘でも並べ立てて必死になって否定するんですが、普通に認めやがったんです。
本荘市はとても呑気な町なのです。
投稿 らむぜ | 2008年2月18日 (月) 00:21
つくだ煮屋さんへ
つくだ煮屋さんと同じぐらいの年の方は、同様に幼い頃の思い出がここにあるので、なくなるとなれば、寂しい思いがするのだろうなあと、お察しいたします。
それなりに管理状態がよければ、ほとんど誰も来ないというようなことは、なかったのでしょうけど、危機感のない第三セクターの運営なので、こうなちゃたのかなあと、思うのですが、それにしても放置しすぎかと・・・
岩城町選出の市議が不在の状態なので、残念ながらこのまま閉鎖の可能性が大ですね。
投稿 arube | 2008年2月18日 (月) 20:00
らむぜさんへ
興味深い情報の提供ありがとうございます。
やはり、外から見てもそんな感じですか、上手に偽装もできないなんて・・・
この話を聞くと、ますます、真っ先に由利本荘市が秋田県で最初の破綻の市になりそうな気がしてきました。
投稿 arube | 2008年2月18日 (月) 20:08