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白神のシンボル

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藤里町の「岳岱自然観察教育林」にある樹齢400年以上のブナの木です。「白神のシンボル」であり、また、森の巨人たち100選にも選ばれている巨木であります。
「岳岱太郎」というのは地元の人たちが親しみを込めてそう呼んでいるそなのですが、特に、正式に気の愛称が命名されているわけではないようです。
樹高26mと、とても大きくて立派な木なのでカメラに収まりきらなく臨場感が伝えられないのが残念であります。

ブナの平均的な寿命は200年と言われていますので、とても長生きの木でありますね。ブナとカタカナで表記されることが多いのですが、漢字で書くと木に無いで、「橅」という字になります。
その昔は特に切り倒して人が利用するということがなかったということで、用が無い木という意味が込められているようですが、ブナのような広葉樹が成長し、寿命後に朽ちて、また新しい木が誕生というサイクルを繰り返すことが、森の生命維持活動にとって重要であり、森だけでなくこの栄養豊富な水が流れることにより、海や川の生物たちを育てているということが分かっていますので、今では不用な木ではなく、人にとって必要不可欠な木、無くなってはいけない木という意味として漢字を理解した方が良さそうです。

森だけでなく全ての生命にとって重要な木であるにもかかわらず、生業のためとは言え戦後、それを考えずに役に立たない木として伐採され、金になる木としてスギの人工林へと変貌させた挙げ句に、今度はスギの木も儲からないからと言って増税までして混交林へと戻そうと虫が良すぎることをしている分けですから、その歴史を見てきたこの大きなブナの木はさぞ嘆いていることかと思っています。
ブナ原生林を守る会のおかげで事業が中断しましたが、スギ人工林への変貌だけには収まらず、1970年代には白神山地のブナの原木を切り出して売り払おうとしていたわけでして、「水と緑の森づくり税」の導入を県は考えているのですが、これらの過去の無謀な行為
のツケであることを県はどれだけ認識しているのかなあと考えるしだいです。

ひょっとして、数々の森への悪行により白神様の逆鱗に触れたことが、今日の秋田県の衰退につながっているのでしょうかねえ(笑)?

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この自然観察林は、色々と勉強になります。例えば、ブナの木は雨水を集めるのが上手だと聞くのですが、雨の日にブナの木の幹を見ると雨水が幹をつたって流れ落ちている様子がよく分かります。
自然に樹形が雨水を集めやすいように進化した自然のすごさというところでしょうか。子どもたちもTVゲームでバーチャルな世界を楽しむよりは、このような自然に触れて、自然の複雑さや人工では再現できない自然の美しさを体験すべきかとも思います。

ただ、「岳岱自然観察教育林」も多数の人の出入りにより、ブナの木が荒れているそうでして、自然教育のためには非常によい場所と人の出入りで荒れるというのはジレンマを感じるところです。
ここが荒れたということで閉鎖されないよう、最低限のマナーを守るということを忘れてはなりませんね。

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